心強い味方 [車]
視力の悪化で本が読めずにいるうちに、いつの間にかソアラ関連の雑誌が2冊も発売されていました。
芸文社の「ハチマルヒーローvol12」と、モーターマガジン社の「ジャパニーズ・ビンテージ・シリーズ 初代ソアラ」です。あわててアマゾンに注文し、即日配送してもらいました。
後者は「未体験ゾーンへ」のキャッチコピーで日本中にセンセーションを巻き起こし、ハイソカーブームを牽引した初代ソアラを徹底解剖する内容。当時の写真がほとんどなのがちょっと残念ですが、掲載点数はかなり多く、文章も細かいグレードの違いを含め、初代ソアラの内容を詳細に解説しているところに好感が持てました。もともと当方は初代に衝撃を受け、買うときも初代にするか、2代目にするかでかなり悩んだクチだけに、買って本当によかったです。次は初代にするかもしれませんし。特に表紙の2800GTエクストラ。2代目にはない色で、渋くて素敵。
一方、ハチマルヒーローは有名な旧車雑誌「ノスタルジックヒーロー」の増刊という位置づけ。基本的に季刊発行で、これまで毎回購入しているのですが、今回は発売から日が経っていたこともあってか書店で見当たらず、不況の折、すっかり休刊になったものと思い込んでいました。しかも表紙は20ソアラ。いや、危ないところでした。
こちらは現役バリバリのクルマが紹介されている半面、ソアラ関連の記事はわずか。表紙を見て期待していたので、ちょっとがっかりでした。でもソアラが取り上げられている最初の4ページだけでも買った甲斐がありました。他の車もプレリュードをはじめ、なかなか多彩。
オフ会に参加できず、人的交流は皆無に近い当方ですが、ここで取り上げられているオーナーさまのブログはたまに拝見させていただいています。これまで23年間、20ソアラ一筋で、その間に購入したのはなんと12台とか!中には部品取り目的で購入した個体も含まれ、現在の所有台数は4台とのことですが、メンテに必要な道具や部品がそろったガレージを含め、なんともうらやましい限りです。しかもプロに写真を撮ってもらえるなんて…。
表紙で取り上げられているMZ21のきれいなこと!グランベールのダッシュボードなど、幾多の劣化や不具合と日々戦っておられるのでしょうが、これだけのコンディションを保つには、相当なご苦労がいることと察します。パールツートンカラーは最高!ああ~、やっぱリミテッド買えばよかったかな~。
ともかく、自動車販売が不振を極める状況にあって、特定の、しかも20年以上も前の車を対象にした本が2冊も発売されたのは実に素晴らしいこと。
あるいはそれは、新車に魅力がなくなり、相対的に古い車の人気が高まっているだけであって、自動車の人気低下を表しているといえるのかもしれません。
でも出版界に不況の嵐が吹き荒れ、自動車雑誌の読者離れが深刻な中、少しでも内容を充実させようと努力し、当方のように古い車が好きな読者のニーズを満たしてくれている出版社には本当に感謝。取り上げられているオーナーさまの愛車への思い入れに深い畏敬を念を抱きつつ、じっくりと読ませていただきました。
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