楽園へ・その2 [旅の記録]
翌日は早めに起きてホノルル空港へ。ハワイ島へ向かいます。
オアフ島とハワイ島のヒロ、もしくはコナを結ぶ路線は、ハワイアン航空のほか、LCCのゴー・モクレレ航空も運航しています。ここは無難にハワイアン航空を選択。値段は時間によります(昼ほど高め)。今回は往復1万2000円程度でした。
以前は日本航空がハワイ島行きの直行便を運航していましたが、2年前になくなってしまいました。
滞在場所は迷った挙句、コナに決定。ヒロはハワイ島で最も大きな町で、観光地へのアクセスでコナより勝る半面、リゾートらしさではコナに軍配が上がります。あとヒロはやたらと雨が降ります。逆に観光地化されていない方がいいならヒロを選ぶべし。
ハワイアン航空のチケットはネットで予約でき、座席指定も可能です(日本語にも対応)。行きは左の窓側、帰りはその逆を選択しましょう。位置は主翼が邪魔にならない15列目ぐらいまで。
なぜかというと、オアフ、モロカイ、ラナイ、マウイ…と、島々をかすめるようにして飛ぶ絶景路線だからです。
離陸すると、まずはホノルルの街並みが眼下に広がります。
いったんワイキキに近づき…
やがてダイアモンドヘッドが目の前に。これだけでもすごい眺め!
ダイアモンドヘッド、最近まで噴火口だと知らなかったりして。今回ヘリで上空から眺めようとして、時間の都合で泣く泣く断念したのですが、飛行機からの景色だけでも十分堪能できました。
コナへのフライトは40分あまり。あっという間にハワイ島が見えてきました。まさに手つかずの自然という言葉がぴったり。全体的に黒っぽく、大地が溶岩で埋め尽くされているのが分かります。こりゃ圧巻だわ。
空港はこじんまりとしていていかにも南国風。出てすぐのところに待ち構えていたレンタカーの無料送迎バスに乗り込みます。ハワイ島は大きい上、公共交通機関がなきに等しいので効率よく観光するならレンタカーは必須です。
利用したのはアラモ。安さでダラーを選ぶ方が多いようですが、ちょうど全日空のボーナスマイルが3倍になるキャンペーンを実施中だったのでこちらを選択しました。値段もそう変わらなかったような気がします。
日本で予約していったこともあり、手続きは至極簡単。当方の粉々に砕けた英語でも楽勝でした。
借りる際には停めてある同じクラスの車から任意に選ぶ仕組み。が、どれも似たり寄ったりで気に入った車種は見当たらず。半分しようがなく選んだのがこのシボレーマリブでした。もともとコンパクトカータイプを予約していったところ、空きがなく無料でアップグレードしてくれたとのこと。
でも、本当いうとこのシボレーアヴェオに乗りたかった。どこかで見たようなヘッドライト周りですが、全体的にバランスよくまとまっていてちょっと気になっていたんです。
チェックインまで間があるので、ホテルのあるカイルア・コナの町とは逆方向の北へ車を走らせます。
ハワイ島は岐阜県とほぼ同じ大きさ。ビッグアイランドと呼ばれているだけあってかなり大きいです。といっても人口は100万人近いオアフに対し、15万人ぐらいしかいません。従って道路も島の周囲を幹線道路が一周しているくらいでいたってシンプル。ナビなしでもそんなに不便は感じませんでした。左ハンドルや左折優先といった日本との違いをあらかじめ頭に叩き込んでおけば大丈夫でしょう。
制限速度は最高で55マイル(90キロ弱)。道幅が広く感覚が狂いがちなので飛ばしすぎないよう気をつけます。
空港のあたりはコナを除けば海岸沿いにリゾートが点在している以外何もなく、ひたすら南北に一本道が続きます。オーシャンブルーの青々とした海が美しい。そしてやっぱり風が気持ちいい。
シボレーマリブの乗り味はいまいちで、ずんぐりむっくりしているせいか視界もよくないです。それとも今の車ってこれが普通なのかな?パワーは十分でした。
うれしかったのはカーオーディオの前面にAUXのジャックを備えていたこと(年式によるかもしれません)。iPodとケーブルを持参してきたので、好きな音楽を聴きながらのドライブは最高でした。
サラ・ヴォーン「ラヴァーズ・コンツェルト」
ナナ・ムスクーリ「愛の歓び」
ベリンダ・カーライル「リーヴ・ア・ライト・オン」
この景色には女性ヴォーカルの曲がふさわしいようです。「ラヴァーズ…」は子供のころ父がよくステレオで聞いていた曲。数年前にドラマの挿入歌として採用されたみたいですね。
忘れてました。地元のFMを聴いていたら美しいファルセットが。おそらくハワイの歌姫として有名なレナ・マチャドでしょう。ハワイ音楽を楽しむなら、彼女と「IZ」ことイズラエル・カマカヴィヴォレは外せません。
1時間あまり走っていると、なぜか道を間違えたようで行き止まりに。そこで休憩がてら海辺を散策。
ここでもパノラマ撮影してみました。↑↑の画像をクリックしてみてください。わずかな地元の家族連れ以外に誰もいない、名も知れぬ浜辺。なのにこの景色って!
とにかく静かで波と風の音しかしません。
すがすがしい気分で再び車を操り、30分ほどで目的地のポロル渓谷に到着。
今度は切り立った崖が壮観。波の力ってすごいねえ。
ところが、せっかく感動していたところで見事に興をそいでくれたのが、近くにいた日本人カップルのヒソヒソ話。どうやら「あの人一人で来たんだね~」などとやり取りしている様子。ヒソヒソ話や陰口って、日本人の最も悪い癖だと思います。別にいいじゃん、一人で来たって。
前にも書いたけど、そんなにハワイの一人旅って珍しいのかな?
そう思いながら来た道を戻り、予約しておいた「コナ・コースト・リゾート」に到着してみると、フロントのお姉さんも「えっ、一人?」と少し驚いた様子。やっぱり珍しいみたいです。。。
だからといってヒソヒソ話が許されるわけじゃないぞコノヤロー!
このリゾート、2階建てのコンドミニアム形式になっています。まずは30畳ぐらいの居間があって…
キッチンはオーブンや調理器具、冷蔵庫など何でもアリ。
2階のベッドルーム。
ベッドルームその2。
ベッドルームその3。
あの~、
一人しかいないんですけど?
宿代は1万円しなかったはずだよねえ。
ていうか、
寂しすぎるやんけ。
ていうか、
怖いやんけ。
フロントのお姉さんは一人と聞いて驚くだけでなく、当惑してもいたのです。ただでさえ広いのに、少人数に適した部屋が埋まっていたらしく、結局は逆に大人数向けの部屋をあてがわれたのでした。
ともあれ、これから帰国まで3日間はここに滞在。おばけでないかな?
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