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台湾へ [旅の記録]

 明けましておめでとうございます。
                      
 更新が少ないにもかかわらず、いつも多くのアクセスをいただき誠にありがとうございます。あいかわらずの多忙多病ですが、多病の方はおかげさまで予定より大幅に遅れながらもようやくゴールが見えてきました。今年は圧縮空気を一気に開放し、多くのことに挑戦したいと思います。
                 

 さて、今回のお題は台北です。

 昨年11月に仕事で台北、台中、新竹と訪問しました。5泊6日だったとはいえかなりタイトなスケジュールでフリーの時間があまりなく、たいして有益な情報もありませんが、台北観光の王道ということで、初めて行かれる方の参考になればと思います。

 今回の出張はさる機関からの招きで、おかげで事前準備はほとんどせずにすみました。キャリアはエバー航空。チャイナエアーも選べたのですが、事故率が高いので避けました。

 台湾は、その昔トランジットでごくわずかな時間だけ滞在したのを除けば初めて。日本から近いのでじきに訪れると思い、キープしておいたのでした。

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 台湾旅行の何がいいかって、何といっても羽田―松山空港便という、すばらしく便利な便がある点。成田まで出向く必要がない上、松山空港は台北市内のど真ん中といっていいほどの場所にあるので国内線感覚で利用でき、かなり時間と体力の節約になります。

 しかも今回はビジネスクラス!ほぼ180度までリクライニングできるシート、贅を尽くした機内食、快適な全日空のラウンジと、至れり尽くせりでした。約3時半のフライト時間が短すぎると残念に感じたくらい。

 松山空港は国内線中心で羽田よりかなり小さく、空の玄関口にふさわしいとは言い難い施設ですが、大きすぎず、小さすぎず、なかなか便利な空港でした。

 少しでも時間を稼ぐため、日曜到着の予定を土曜日に変えていただき、土日であらかた観光することに。土曜の夕方に到着してホテルにチェックインした後、タクシーを拾い士林の夜市へ。

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 台湾名物として知られる夜市の中でも、ここは最もメジャーな場所です。多分に観光客向けな部分はありますが、射的やファストフードの出店が賑やかに沿道を埋め尽くし、日本の夏祭りに似た気分を1年中味わえます。

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 出店の中にはこんなものまで。麻雀牌を使っているけど要するにビンゴ。牌のヤマからいくつか選び、縦、横、斜めのいずれかが揃えば景品がもらるようです。並んだ列の数が多いほど景品のグレードもアップするようで、1等の中にはiPhoneも。ただし、1等はよほどのことがない限りないみたい。

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 屋台村というか、食堂を集めた施設もあります。有名なそぼろご飯で50円程度だったでしょうか。観光客向けなので味はいまひとつ。留学中で現地に住んでいる同僚も味の面ではあまりおすすめしないとのことでした。体験しただけでよしとします。

 沿道の人波は夜遅くなってもなくなることはありません。短い滞在でも士林の夜市は外せません。

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 翌日はまず市の北郊にある故宮博物院へ。

 故宮博物院は北京にもありますが、台北の方が質、量ともに北京を圧倒しています。国共内戦に敗れた国民党が台湾へ逃げる際に多くの文物を持ち去ったのはご存知の通り。殷周時代の土器から国宝級の山水画や陶磁器、中華民国時代の外交文書に至るまで、ありとあらゆる貴重な遺産に囲まれていると、悠久の歴史が肌身に感じられます。

 写真撮影は禁止なのでお見せできず残念。駆け足で見てもゆうに2、3時間はかかるので、事前に調べ、基礎知識を頭に叩き込んでおいた方がベターかもしれません。そうでなくても日本語案内の携帯プレーヤーを借りた方が展示内容をよく呑み込めるはずです。

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 後ろ髪を引かれる思いで故宮博物院を後にして、次は市内やや西寄りにある西門町(シーメンディエン)へと向かいます。ここは日本で言う渋谷や原宿のような場所。実際、渋谷のハチ公前に雰囲気がソックリでした。

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 西門町を訪れたなら、ぜひ紅楼に足を運ぶべし。かつて日本が台湾を統治していた時代、この周辺には多くの日本人が住み、現在と同じく台湾の流行発信地になっていました。

 日本が日清戦争で勝利し、下関条約を結んで台湾を植民地化すると、清朝が数十年前に築き、台北市を取り囲んでいた城壁が取り払われました。そして台風の被害に見舞われたこともあり、近代的な街へと変貌を遂げます。

 紅楼は日露戦争直後の1908年に建てられました。台北には総督府として使われていた総統府も現存していますが、当時の街並みを今に残す貴重な建物です。

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 後日訪れた台北駅前。日台合弁のデパート「新光三越」があり、ここもかなり賑やか。

 ちなみに台北市の人口は約260万ですが、周囲を囲んでいる新北市には400万人近くが住んでいて、ざっと見た感じでも大阪よりは小ぶりだけれど、名古屋とはいい勝負という印象。ただし想像していたほど先進的ではなく、地震対策もあるのか、最近まで世界で最も高い高層ビルだった「台北101」以外に高いビルはあまりないようです。

 むしろ氾濫する広告看板はいかにも中国的。適度に清潔で、日本でおなじみの店があって便利で、さらには人も礼儀正しく親切で、それでいてアジア的カオスのあるところが最大の魅力ではないでしょうか。

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 アジア的カオスといえばスクーターも取り上げなくてはいけません。市民の足になっていることはもちろん知ってたけど、まさかこんなに多いとは…。車にしか乗らない人にはさぞかし邪魔でしょうが…

 路上駐車もかなりひどい。台湾では車を購入するのに車庫証明が必要ないため、路駐天国となってしまい、都市部の駐車場不足はかなり深刻。マナーを守ろうにも駐車場がなくてはどうしようもない。盗難のリスクもあるし、早急に解決せねばなりませんね。

 ただ、誰もまったく困らない場所にちょっと駐めただけでも高いお金をふんだくる日本の制度も大いに問題アリだぞ\_(・ω・`)ココ重要!

 まあ、ちゃんと払いますけどね…

 車の顔ぶれは日本とほぼ同じでした。違いは日本メーカーの米国仕様や米国車が多い点ぐらいでしょうか。あと日本で売られていない欧州車や韓国車も見ました。高級車の比率は東京とそう変わりません。軽自動車は見かけませんでしたけど。

 ちなみに気のせいか、台湾では車高を下げた車が多い気が…。これは本当にそうなのか、残念ながら確認できませんでした。

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 写真はアコード。これが米国仕様なのかはよく分かりませんし、もともとアコードのデザインは良くできていると思うけど、ここではえらくカッコ良く見えたな~。中国旅行の際にも触れたように、どうもホンダ車は海外向けの方がデザインがよろしいようで。せっかく日本で発売した欧州仕様のシビックもなぜかタイプRになっちゃってるし。もう少し考え直した方がいいと思うけどな~

 最近、米国で評判の悪いアコードのクロスツアーが気になっています。最近のホンダ車に共通して見られるせり上がったウエストラインは鬱陶しいものの、なかなかユニーク。むしろこの車は日本で販売した方が面白そうです。

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 もう1台。インフィニティのクロスオーバーです。FX45かな?何台か見ました。日本では逆輸入車扱いですが、東京ではたまに見かけます。これもいいデザインしてますね。カイエンよりはるかにこっちの方がいいわ(オーナー様すみません)

 まあ、SUVにはいい車が多いと認めながらも、車高が高く後ろの車に迷惑になるのと、都会に住みながら理由なく乗るのが恥ずかしいのと、ソアラを手放す気がないのとで買う予定はございません…

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 余談です。新竹で泊まったシェラトンの部屋。それはそれは豪華で、当方には勿体のうございました…。メシも最高!自腹じゃないので余計に満喫できましたよ(笑。メシ食った後にすぐバタンキューしたのが悔やまれます。

 円高もあって台湾の物価はかなり安いです。ホテルの値段は別として、市内の移動は新交通システムやバスを使わなくてもタクシーで十分。スニーカーやジーンズは日本の3分の2から半額くらいの印象でした。買うものを決めとけば良かった。

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 駆け足の観光だったので、他に行ったのは総督府と、蒋介石の顕彰施設である中正記念堂、台北101ぐらい。台北101は残念ながら天気とスケジュールが合わず、地下のレストランで食事しただけで終わってしまいました。   

 もし時間があれば、高級住宅地の天母(テンブー)、郊外にある新北投温泉あたりに行くといいでは。映画「悲情城市」のロケ地で「千と千尋の神隠し」のモデルとされる九份(ジォウフェン)や、港町で夕陽が美しい淡水(ダンシュイ)も日帰り圏内にあります。

 体調面で不安もあったけど、やっぱ海外は良いですな!帰国後の反動を入れても十分おつりのあった旅でした。

 仕事の方も、今回は10数カ国の人に混じってのツアーで、英語力のなさに凹む場面も多々ありましたが、それも終いには互いに嫁のグチをこぼし合うほど打ち解けたとさ(笑

 最後に中正記念堂がある民主広場のパノラマ写真を載せておきます。前回取り上げたカシオのコンデジには360度のパノラマ写真を簡単に撮影できる機能もついています。次はボタンひとつで動くスライドショーにしてみたい。

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タグ:台湾 台北
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