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夏休み旅行記・その1 [旅の記録]

 慢性疲労に酷暑が加わり、例年以上にヘトヘト状態で迎えた今年の夏休み(いつもこんな出だしだな~)。本当は体を休める方が得策なのでしょうが、夏休みは正月やゴールデンウィークと違って日程の融通が利くので、ここは無理してでも海外へ出かけたい。

 っていつのことやね~ん!

 そう、今さらながら夏休み旅行記です。正直言うと、ブログにアップするのが面倒で見送っておりました。でも書かなかったことに対する後悔の念が募ってきて(はい、言い訳です)。まあ備忘録ということで。すでに記憶から消え去りつつありますが(滝汗

 リーマン・ショックのおかげで懐が凍えるほどに冷え込み、しかも生まれつきの性格も手伝って(こっちの方が大きいか)、ケチることにかけては異常な情熱を燃やすワタクシ。当然ながら海外旅行はマイレージ利用に限られます。

 幸い通勤や仕事で使う電車をSuicaに切り替え、全日空のマイル提携カードでチャージし始めてから貯まるのが早いこと早いこと。今年1月に沖縄と宮崎に行って3万マイル以上使ったにもかかわらず、まだ5万マイル残っておりました。さてどこにしよう♪

 条件は3つ。第一に5万マイルで行ける。第二にまだ行ったことがない。そして休みが土日を合わせて6日と短いだけに、なるべく日本から近い―。

 ところがなかなか行き先を絞り込めません。国内線では鬼に金棒の全日空も、国際線となると貧弱の一言。3年前の中国旅行の時も触れた気がしますが、直行便の行き先で未訪問の国といえば、ベトナムぐらいしかありません。近くマニラとジャカルタへの便ができるようですが、今回の旅行には間に合わず。酷暑から逃れたいので東南アジアは避けたいし。

 ハワイでゆったりくつろごうとも考えたのですが、マイレージ枠の予約が可能になるのは3カ月前で、早々に埋まってしまいました。もっと国際線の充実に努めてほしいナー。

 さて、仕切り直して提携航空会社を利用できないかと調べていると…どうやら北京経由で中国国際航空を利用すれば、モンゴルのウランバートルまで往復3万7000マイルで行けるようです。さっそく全日空に電話してみると、9月1日出国、5日帰国の便が残っていました。ウランバートルか。モンゴルは行ったことないし、日本より涼しそうだし、ま、いいか。

 ただし問題も。乗り継ぎ便なので初日はほぼ終日移動。帰りはさらに過酷で、4日の夕方にウランバートルを発ってその日は北京に宿泊。次いで翌5日の昼過ぎに北京を立ち、夜8時ごろ成田に着くという、かなり無理&無駄の多いスケジュール。ということは、動けるのは正味2日半。さすがにちょっとためらいましたが、最終的には外国へ逃げたい気持ちが勝ったのでした。

 山の神はマイルが足りないので留守番です。いつもこっちが留守番してばっかだし、そもそもあなたはアジアに興味がないからいいよね?それにウランバートルへはMIATモンゴル航空の直行便があるものの、最低でも10万円コース。数日しか滞在しないのに、無理して連れて行くことはないでしょう。「どうせ1人旅を満喫したいんでしょ」。そんな声がどこからともなく聞こえてきましたが、聞こえないフリをしたのはいうまでもありません。

 さて、初日は朝7時に家を出て成田へ向かい、夕方5時台にチンギス・ハーン国際空港到着。空港ちっさ!ウランバートルは100万人都市なのでもっと大きいかと思っていました。1月に訪れた石垣島の空港ほどではないにせよ、那覇空港よりもはるかに小さいです。

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(宮崎空港と同じくらい?) 
                      

 小さい分だけ入国手続きはスムーズ。陽が暮れるまでに宿を確保できて助かりました。初日は市の中心部から2キロほど離れた韓国系のホテルに宿泊。

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(なかなか快適でした)        
  

 ちなみにモンゴルは経済レベルの割にホテル代が高いです。社会主義の名残りに加え、まずい経済政策がインフレを引き起こしているものと推測されます。6~8畳のバス・トイレつきで5000円は見ておいた方がいいと思います。このホテルは幸いネット接続できましたが、ネット中毒の方は事前にチェックしておいた方が吉。

 さて、この日は散歩がてら中心部のノミンデパートへ行き、食糧を購入。本当はレストランでと思っていたのですが、どれだかよく分からない(汗

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    (ノミンデパート。一応ここが中心です。商店街がなく、スフバートル広場を除けば「へそ」のない町でした)
               

 というのも、店の看板は大半がロシア文字。外国語の看板を規制しているのか、使うのをはばかられる雰囲気があるのか、どちらか忘れてしまいましたが、ともかく日本人には何の店だかさっぱり。しかも夜になるとかなり暗くなり、開いているのかすらよく分からないときた。しゃあない、今日はカップ麺ですませるか。

 その翌日。市内を隈なく歩いてみても、一見してはっきりレストランだと分かる店がほとんど見当たりません…。あってもちょっと尻込みしてしまいそうなボロっちい店ばかり。ウランバートルにはマクドナルドもコンビニもありません。バックパッカー時代ならそれでも全然平気だったのですが、今回は楽にいきたかったのでこれは参りました。今にして思えば、多少高くついてでも有名ホテルのレストランを利用すべきでした。でもイヤなんですよね、格式ばった店って。

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    (スフバートル広場の近くにできたルイ・ヴィトン。この周辺だけはきれいでした)
       

 ちなみにマクドナルドはありませんが、ルイ・ヴィトンはあります。最近できたようで、ここが445店目だったかな。モンゴル経済はお隣の中国に比べかなり遅れが目立ちますが、貧富の差が激しいせいもあるのか、金持ちはある程度いるようです。

 ただし街はほぼガレキ状態です、ってモンゴル人に失礼か。でも道路はそんな感じなんです、はい。

ブログ・モンゴル2.JPG
(そう、こんな感じ)
                

 モンゴルは埋蔵量世界一のモリブデンをはじめ、天然資源が豊富。日本はそうした資源の獲得に加え、中国をけん制する意味もあり、この国との関係を強めようとしています。8月にはモンゴル政府と石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が鉱物探査の協力で合意しています。

 ただ当方の見たところ、両国の交流が利益を生み出すにはまだ時間が必要というのが率直な印象。資源開発を進めるには、前提として経済インフラがある程度、整っていなければなりませんが、素人目にもインフラ整備の立ち遅れは明らか。

 それにモンゴルは2大政党が徹底的に反目しあっていて、政策が朝令暮改状態になってしまっているのもネック。汚職もけっこうあるようです。

 さらに日本にとっては、地理的に近い韓国の企業がすでに浸透していることも不利な材料。ノミンデパートの日用品や食品も大半が韓国製でした。もっとも、韓国人はここでは嫌われているようですけど。いずれにせよ、日本がモンゴルと経済的に密接な関係を築くには、もっと長期的視野に立った、腰の据わった戦略が必要でしょう。

 (その2に続く)


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