南へ・その4 [旅の記録]
翌朝は山の神を空港へ送った後、ホテルに戻って仮眠。さぁ、ここからが旅の本番です!
というのも、別に一人になりたかったのではなく、もともと満天の星空が見たくて豪州行きを決めたから。そういや一番の理由だった(笑
ナチュラルブリッジは市内に近すぎると判断、この日は少し奥にあるラミントン国立公園を目指すことに。まさかこの判断が予期せぬ事態を招くとは…
念のためガーミンのナビを借りていたのに、これが全く役に立たない。目的地まで数回曲がるだけのシンプルな道のりだったにもかかわらず、見事に迷ってしまいました。しかも目的地の施設が閉まっていたために気づかず、通り過ぎてしまうという。。。
周囲は真っ暗。いきなりでっかい牛たちが道路を占拠していて、危うく体当たりしそうになったりと、まったく気の抜けないドライブでした。それでも気を取り直して先を進むと、徐々に勾配がきつくなり、カーブの連続に突入。車線がなくなり、いつの間にかWRC並みの山岳コース状態に。ハワイ島の宿とは比べものにならない怖さです。
さすがにもう引き返した方がいいかなと思い、カーブを曲がり切ったそのとき、目の前に黒い物体が!まさかこんな場所にも牛?
と思ったら何と、
野生のカンガルーでした。。。
このカンガルー、まったく動じていない様子。大胆にも車の脇をすり抜け、森の奥へと帰っていきました。
結局、ダートに変わった道をさらに進んでみたものの、三面記事を飾るとまずいと思い断念。何とか狭い道をUターンしたときに初めて対抗車と出くわし、国立公園の管理者とおぼしき女性から「アーユーOK?」と怪訝そうな顔つきで心配されるハメに。「ゼンゼンダイジョウブ!」と元気よく答えてその場を立ち去ったものの、怪しまれてもしょうがないほどぎこちない表情だったのはいうまでもありません。お姉さん、驚かしてごめんね。
残念ながら、この日の星の数は前日と同じくらい。4等星ぐらいまでは見えていたので、それでも十分、美しい星空でしたけど。それとホテルへ戻り、近くの浜辺を歩いていたとき、人工衛星が太陽光を反射して明るくなる「衛星フレア」に遭遇できたのも貴重な経験でした。
最後にちょっとした後日談。
帰国後1週間ほどして再び星を見たくなり、野辺山あたりに行ってみようと中央道を西へ向かうことにしました。甲府を過ぎ、八ヶ岳のふもとまでさしかかったとき、いきなり前の車が急ブレーキをかけてレーンチェンジ。見ると、そこにいたのは野生の鹿!どこからか迷い込んでしまったようです。日本でも同じような経験をするとは。かなり交通量が多かったけど大丈夫だったのかな。
南へ・その3 [旅の記録]
ゴールドコーストで快適に過ごしたいならレンタカーを借りるべし。今回はハーツで。車種はカローラでした。
左側通行なのでハワイ島以上に楽チン。ここは100キロ北にあるブリスベーンと違って支払いが面倒な高速がないので、ラウンドアバウト(ロータリー)のこつだけ飲み込んでおけばまず問題ないかと思います。
シドニー以上に暖かく、もはや夏。海で泳いでいる人もいました。ただ、夜はやはり少し寒いので、トレーナーぐらいはあった方がいいかも。
宿泊したコンドミニアム。オフシーズンのためか、こんなに広々としていても1万円ぐらいでした。
海がすぐそば!
この日は中心地のサーファーズパラダイスをざっと見るだけに留め、翌日コアラを見に行くことに。ちなみにサーファーズパラダイスでは、水曜と金曜だかにナイトマーケットが開かれていて、日本の夜店とはひと味違った雰囲気が楽しめるので要チェック。
コアラが見られる場所はいくつかありますが、訪れたのは空港近くにあるカランビン・ワイルドライフ・サンクチュアリ。
数々のアトラクションやアクティビティーがあるなか、誰もが楽しめるという意味では一番のおすすめです。詳細は省きますが、コアラ以外にも、
大きなトカゲが黄昏れていたり、
タスマニアデビルがウサギ目?状態で寝ていたり、
赤ちゃんワニと撮影できたり、
いたるところでカンガルーが寝そべっていたりします。
カランビン・ワイルドライフ・サンクチュアリの次は、内陸へ約1時間の場所にあるナチュラルブリッジへ。
とにかく景色が良くて、気候も穏やか。老後に海外移住するならココというくらい気に入りました。ハワイ以上かも。
ナチュラルブリッジは土ボタルで有名な場所です。駐車場から森の中に入り、10分ほど下って行くと洞窟が見えてきます。
これがその洞窟。この左手から中に入れるようになっていて、日が暮れると天井が点々と青く光り始めます。土ボタルはホタルではなくて、グローワームと呼ばれるヒカリキノコバエの幼虫なんだとか。
感想はというと、確かに神秘的ではあるけど…なんだかLEDみたい。プラネタリウムの方がいいかも。。。
もっとも、おすすめかそうじゃないかでいえば、間違いなくおすすめ。なぜなら往復100キロのドライブを楽しめるうえに、夜までいれば美しい星がみられるから。ちょうどこの時期は9時ごろに射手座や蠍座が天頂付近にあって、積乱雲のようなモコモコっとした天の川が真上に拝めます。
残念ながら、この日の空は完全には澄み切っておらず、市内の明かりも影響していたのか、若いころにヨセミテで見たほど多くの星は見えませんでしたが、春の星座である南十字座もまだ高い位置にあってはっきり見えました。
よく考えてみると、南半球は初めて。ふだんは感度の鈍い山の神も、南天の星空に感動してくれたようで何よりでした。
山の神は仕事があるのでこの日が最終日。当方だけ居残り、1日遅れで帰国することにしました。
南へ・その2 [旅の記録]
2日目もシドニーです。ホテルを出て、北へ向かいながら中心街を散策。
日本ほど清潔ではないものの、景観が整っていて、歩くのがすごく楽しい。8月で真冬のはずですが、歩き回ったこともあり長袖シャツ一枚でも十分でした。
シドニーは豪州で最も人種的に多様な街です。70年代にベトナム移民を受け入れて以降、白豪主義はなりを潜め、今や黒人の少ない米国といった雰囲気。中でもアジア移民が多く、それだけでこの国がアジアとの距離を縮めているのがうかがえます。
今も差別的な言葉を投げかけられたという話を耳にしますが、人種差別はどうなんでしょう。保守的な半面、米国という〝実験台〟を参考にしながら舵を切った経緯もあり、これでもうまく対処してきた方じゃないかと思うのですが。ヘイトスピーチの問題に直面し、これから移民の受け入れが進むであろう日本にとっても参考になりそうです。
日本人にとっては意外ですが、豪州にとって日本は〝ご近所様〟。実際、地図を見ると欧州や米国はあまりにも遠く、ニュージーランド以外で近い先進国となると、日本かシンガポールくらい。前の記事で触れたように、日本車人気も手伝って、彼らはこちらが思っている以上に親近感を抱いてくれているように感じます。鉄鉱石やボーキサイトの上得意ですし。日本にとっても自動車などの重要な輸出先だし、最近はニセコなどに来るオージーが増えてますしね。
豪州にとっては中国も重要なお客さんで、捕鯨の問題もあるので何ともいえませんが、方や資源の豊富な多民族・多文化主義国家、方や人口が多く技術力のある(ほぼ)単一民族国家。互いの立ち位置さえ理解し合えればいい補完関係が築けるのではないでしょうか。
このセントバーナード、ライオン並みに大きくてびっくり!こんなにデカけりゃエサ代もバカにならないだろうなあ。
シドニーでは、ほかにも「ミックジャガーに会いに行きたいからお金ちょうだい!」と書いたプラカードをぶら下げたお姉さんを見かけました。そういえば、この国で物乞いが流行しているって聞いた記憶が。平均収入は日本より上のはずなんだけどねえ。それにしてもおじさん、「これはチャリティーじゃない」って都合よくね?
サーキュラーキーを経由してオペラハウスへ。写真で何度も見ているので期待していませんでしたが、建設に長い年月をかけただけあって素晴らしい建物でした。
時間があったので、オペラハウスの東にあるロイヤル・ボタニック・ガーデンを散策して戻ることに。ところが、確かにきれいな公園ではあるけど、とにかくだだっ広くて、バスも通ってないので最後はヘトヘト。オペラハウスとハーバーブリッジを一枚の写真に納められるミセス・マッコーリーズ・ポイントだけ行けば十分かな。
翌日は朝早く起きてゴールドコーストへ移動です。
南へ・その1 [旅の記録]
ここ1、2年はテレビをまったく見ず、ネットも仕事以外はほぼ見ず、本も読まず、遠出もせず…すっかり世情に疎くなりました。かといってトピックがないわけではなく、精一杯生きていたので書き残すべきことはいっぱいあります。じゃなぜ書かないのかというと、ブログの存在をすっかり忘れていたから(笑。しかもまだ何か抜け落ちていると思ったら、前回そのことに触れるのすら忘れてたという(笑
しばらくはリハビリがてら過去の出来事を書いていこうかと。まずは豪州旅行の話です。13年8月!のことで、もはや豪州を選んだ理由すら憶えていませんが(笑、見切り発車して、書きながら思い出すことにします(どうなることやら)。ま、書いているうちにちょっとは思い出すでしょう。
今回は久々に山の神が同行するので、快適そうな国がよかろうと豪州を選択。あっ、さっそく選んだ理由を思い出した(笑
LCCを使ってみたかったので、往復にはジェットスターを利用しました。LCCが飛んでいる地域の中で行きたかったのが豪州ぐらいだったという事情もあります。そうだ、それも理由だったわ(笑
スケジュールの都合で期間は1週間に満たず、訪問先はゴールドコーストとシドニーのみ。それでも十分に楽しめました。
機材はA330だったっけ?787には及ばないものの、けっこう快適で、成田からゴールドコーストまで9時間弱のフライトにも十分耐えられました。現在は787に置き換えられつつあるみたいです。
機内食もなければないで何とかなりました。近くの人がカップラーメンを食べていて生ツバの処理に困りましたけど…。
まだ原油価格が高かったこともあり、航空券と燃油代、オプションの荷物代を合わせて往復9万円近くしたかな。もっと安い時期もあるけど、ケチらず妥協することにしました。ちなみに、豪州の国内線はJCBカードじゃ買えなかった(少なくとも当時は)のでご注意。
GC到着後、そのまま国内線に乗り換えてシドニーへ向かいます。
すごい景色!ちなみに成田→GC、GC→シドニーと乗り継ぐなら右側の座席を確保しましょう。たぶん左側だと海しか見られません。
セントラル駅近くの宿にチェックインして、まずは腹ごしらえ。有名な9ドルステーキです。味はまずまず。腹ペコだったせいかもしれません。
豪州といえば食べ物のまずさで有名。あまりにも短い旅だったので、実際そうなのかは分からずじまいでしたが、そもそも日本並みを期待するのは酷というものでしょう。
この9ドルステーキ、以前は6ドルステーキとして知られていました。近年の物価高はこの国に深刻な影響を与えているようです。日本人から見てもあらゆるモノが高くて、コンビニのコーラは375㍉㍑とはいえ270円、たばこは1600円ぐらいします。しかもたばこは2箱半しか持ち込めず…
マクドナルドのビッグマックは4・95ドルだったので約450円。日本は360円だったっけ。ビッグマック指数もだいぶ差がありそうですね。
地図の中央下にあるのがセントラル駅で、そこから北がシティと呼ばれる中心部。人口400万人とオセアニア最大の街ですが、中心部はわりとコンパクトなので、わずか2日間の滞在でもほぼ歩き回れました。
シドニーは豪州の割には鉄道路線が充実している街ですが、もちろん日本には及ぶべくもありません。かといって車で通勤している気配もあまりなく、通勤手段はいまだに謎です。
まず向かったのは、駅の北西にあるコックルベイ周辺のダーリングハーバー。80年代に再開発されたウォーターフロントで、ショッピングモールや水族館があります。水族館に入ったはずだけど、記憶がまったくない…。海遊館や葛西臨海水族館ほどじゃなかったんだろうな。入場料金はネットで買えば半額になったような気が…う~ん、やっぱりうろ覚えです。
絶好の景色に絶好の天気に絶好の風。デッキに座ってボーッとしているだけでも最高の気分でした。パノラマ写真にうってつけの場所ですが、残念ながらソニーのペタマップが終わってしまったのでクリックしても動かせません…。
地図で真ん中の上に見えているのがハーバーブリッジで、その付け根にあるのがロックスと呼ぶ豪州最初の入植地。古い町並みが残る一帯とはいえ、建物はせいぜい20世紀初頭のもので、観光地化されすぎていたこともあって、期待ほどではありませんでした。マーケットが開かれる週末に行くと良いようです。
ロックスから東へしばらく歩くとサーキュラーキーに到達。左手にハーバーブリッジ、右手にオペラハウスが見え、背後には構造ビルが建ち並ぶ場所です。ここもパノラマ写真にうってつけの絶景ポイントなのですが…やはり動かせないのが残念。もったいないので別の方法が可能か早急に探ってみます。。。
Tervetuloa! [車]
人生も折り返し地点まで来ると、さすがにちょっとやそっとのことじゃ驚かなくなるものですが、最近立て続けにびっくりさせられる出来事がありました。
ひとつは地下鉄でのこと。当方の次の駅で乗り込み、対面に陣取った子供3人と両親の家族連れ。見ると、親子だけでなく、夫婦同士まで瓜二つ。一卵性家族という表現がぴったりです。
まあ、それだけだったらなくもないかなという感じだけど、驚いたのはここから。その家族、数駅先で降りるかと思いきや、なぜか車内に一人居残る父親。
そういえばこの人、他の家族とは一言も話してないなあ。
(まさか…)
そう、この男性、赤の他人だったという(笑
本当にびっくりするほどそっくりだったんすよ!当方の文章力ではうまく伝わらなくて残念。
びっくりといえば、先週末にもこんな出来事がありました。
都心に車で向かう用事があり、その帰路に立ち寄ったのが、車好きが集まることで知られる辰巳パーキングエリア。実は、長年東京に住んでいるのに一度も訪れたことがなく、どんな雰囲気なのかふと見てみたいと思ったのです。
聞いていた通りに狭いパーキングですが、週末ということもあるのか満車状態。顔ぶれも高級外車からVIP仕様、ボーイズレーサーまでバラエティーに富んでいて、それらの車を撮影する人もチラホラ。
車好きな若者は健在なんだと感動しながら様子を見ていると、カメラ片手に笑顔でこちらに向かって歩いてくる一人の青年。外人さんでした。
その彼が当方の車を指さして開口一番、「きれいなソアラですね!」というではありませんか。何でもフィンランドから来たとか。
でも、20系は日本国内専売だったよね?「米国や豪州の人ならともかく、北欧の人がよく知ってるねえ」
何でも彼はドリフト好きで、今回が4回目の来日なんだそう。今週末に鈴鹿で行われたD1グランプリを見に来たのかな?そのためか、20ソアラのことも実によく知っていました。JDM人気ってやっぱすごいんだなあ。
すると、彼がおもむろにiPhone画面の写真を示しながらひと言。
「僕この20ソアラ持ってるんですよ」
工工工エエエエエエェェェェェェ(゜Д゜)ェェェェェェエエエエエエ工工工
まさかフィンランドにもオーナーがいるとは。。。
聞けば、フィンランド国内には3台の20ソアラがあって、彼が2台!、友人がもう1台を所有しているんだとか。米国経由で苦労して輸入したそうで、パーツが手に入らないので1台はバンパーレス状態。ちなみに、エンジンを自分で1JZにスワップしたので510馬力あるそうです。
「本当に驚きました。まさか〝本物〟と出会えるなんて…」
興奮した様子で話す彼。いやいや、びっくりしたのはこっちだってば。日本人オーナー同士ならともかく、外国人オーナーと辰巳デビューのおっさんがこうして巡り会うなんて奇跡っしょ~
結局、すぐに帰宅しようと思っていたのに、30分以上話し込んでしまいました。しかも興奮したのか、真っ直ぐ帰るはずが、気がつけば大黒ふ頭へ。
その大黒ふ頭、この日は閉鎖こそ免れていましたが、あいかわらず車の姿はまばら。夜中という事実を割り引いても寂しすぎる光景です。
結局、ちょろっと記念撮影しただけで帰ることに。。。
他人に迷惑かけちゃいけないのは確かだけどさ、ここまで厳しく対処する必要あるの?オフ会以外で、いつでも立ち寄れて、たくさんの車を見学できる環境を望む人は他にもいるはず。仮にも世界有数のメガロポリスなんだからさ。
フィンランドから遠路はるばる車を見に来日するほどなのだから、うまくやればインバウンドの増加にも寄与すると思うんだけど。関係各所には、ぜひともおもてなしの精神を期待したいものです。
※追記・あれから大黒のことが気にかかり、先週の金曜に再度出撃してみました。
時間が10時ごろと、前回より2~3時間早かったためか、駐車スペースは8割方埋まっていて、10年前の全盛期ほどじゃないにせよ、かなりのにぎわい。スカイラインジャパンなどの旧車もいたりして、十分に楽しめました。
この日も20人くらい外国人が来ていて、2by2の260Zをレストアしているというオーストラリア人の親子からナンパされることに。日本車人気が高いオーストラリアだけあって、20ソアラのこともよくご存じでした。
昼間はこんなレベルじゃないのかもしれませんが、なかなか身動きできない当方にとって、夜のにぎわいはありがたい限り。神奈川警察さん、今もしばしば閉鎖されているみたいだけど、お手柔らかにお願いしますね!
DECADE [車]
ソアラが我が家にやってきて10年になります。マイソアラは平成元年式なので、この世に産声を上げてから25年という意味でも節目の年になります。
よくこれだけ乗り続けてこられたなあ。もともとFD3Sを買おうとした矢先にメチャクチャかっこいいソアラと遭遇し、土壇場で変更したのが付き合いの始まり。買ってからもフェラーリ308、240Zと憧れのクルマに翻弄され続ける飼い主をよく制御してくれました。最近はレンジローバーイヴォークにグイグイ惹かれてるんスけど…
いっそのことクルマを手放そうかと思い悩んだ時期もありました。都会暮らしで週末ドライバーとすらいえない程度しか乗っていないので、どうしても不経済なんですよねえ。ここは緑の人がウヨウヨしてるし。
この先もいつまで乗り続けられるかは分かりませんが、とりえあず節目の年を記念して何かしたい。そこでホイールを新調することにしました。
これまで履いていたホイールはニューレイトンのバーンシュポルト。BBSのRS‐GTそっくりなデザインで、実際にキャップを付け替えるなどして「ニセBBS」にしているのは前にご紹介した通り。何気にけっこう気に入っていて、2、3年使ったら本物のBBSを買おうと思い定めつつ、結局そのまま使い続けておりました。
一方で、ずっと気になっていたのがディスク部分の出っ張り。車検は問題ないのでそのままでもいいっちゃいいのですが…モヤモヤ感が消えない。
かといって、これというホイールが念頭にあるわけでもない。BBSならRSかLMですが、前者はタマなし、後者はディスク部分の色が暗めなのが好みじゃない。BBS以外も含めていろいろ可能性を探ってはみたものの、サイズの制約もありなかなか決まりません。
そうこうしていると、アッ○ガレージさんのホームページで良さげなホイールを発見!茨城北部のお店でしたが、この目で確かめたかったので直接、出向くことにしました。
そのホイールとは、LM。あれ?
といっても、ピアスボルトが黒くなく、ディスクの色もくすんでいない比較的新しいやつです。新品の半額以下にしては状態はまずまず、かな。現地に着いたのが夕方で時間がなかったのに、店の厚意で履いて帰ることができました。前に買ったナビがすぐに壊れる出来事があり、アッ○ガレージにはあまり良い印象を持ってなかったのですが。
このホイールはミシュランのタイヤ付き。ちょっと硬めでゴツゴツ感はあるけど、これまで履いていたピレリのP7000よりは接地感あります。
う~ん、没個性の極み、もとい、抜群の安定感です。収まりがいいといえばいいでしょうか。やっぱ20ソアラとLMは相性抜群だわ。両者のニックスに着目した人ってすごい。
同じ20ソアラでも、ボディーカラーが24Hや24AのリミテッドはRS、スーパーホワイトのツインターボLはLMがベストな組み合わせな気がします。前者はラグジュアリー、後者はスポーティーな方向に振るのが良いのではなかろうか。ディスクは思ったよりくすんでないし、いい出物があって良かった。
気になるサイズは前が7J+42、後ろが7・5J+38(5ミリのスペーサー付き)。偶然にもこれまでと同じでした。
理想をいえば、後ろは8Jぐらいにしたいかな。でも20ソアラは太くしたって見えにくいので意味が薄い気がします。下手に太くしすぎてサイズオーバーになるのも嫌だし。ディスク面もちゃんと引っ込んだので文句なしです。
あ、まだやることがありました。ホイールキャップです。黒だと自然すぎてちと寂しい…
前のホイールに使っていたキャップは外周を削り、土台もつけ替えたので使えません。結局ネットで買うことに。う~ん、たったこれだけで1万3000円オーバー。たいして高級感があるわけでもないのに。
そしてやはり前回同様、リムステッカーも。12枚で6000円也…
変更後。なんだ前と同じじゃん(笑
全体の印象は…
ラジコンキターッ(笑
なんで自分のソアラはこうもオモチャっぽいのか。
せっかくなので記念撮影をばと、オークウッズさんで久々にワックスをかけてもらい、意気揚々と出かけようとするも…開けたサンルーフからちべた~いものが。雨か~い!やけに客が少ないと思ったんだよな~。
やむなく金曜日に仕事をサボり(え、自宅近くの桜スポットへ。
1キロぐらいあるでしょうか、延々と桜並木が続いています。前にご紹介したスポットよりこちらの方が人が少なく、看板などの夾雑物があまりなく、車もとめやすいのでお気に入りです。
やっぱスーパーホワイト最高やね。キャップをピンクにしてみても面白いかも。ちなみに同じスーパーホワイトでも、どこか青っぽい050(Ⅳ)より、この043(Ⅲ)の方が好きです。
その翌日、家を出ようとすると左の前輪から何やら異音が。昨日から気づいていたんですが、格段にうるさくなっています。こりゃ危ない。あわてて近くのディーラーに駆け込んだところ、何とナットの締め忘れ!やっぱアッ○ガレージ恐るべしだわ。よく東京まで帰れたなあ。
気を取り直し、洗車場で今度はワックスを手がけして(笑、再び例のスポットへ。ようやく落ち着いて撮影できました。
気分一新! [車]
話は続きます。むしろ前回はフリだったりして…
遅れて到着したなか、ハチミーで時間の許す限り観察したのが、
リアスピーカーたち。
さすが、ハチマル車の祭典だけあってちゃんとツボを押さえてますね。
一番多かったのが、やはりパイオニアのロンサムカーボーイ。クラリオンのシティコネクションやケンウッドもありました。当時は幼すぎてカーオーディオの知識が皆無だった当方にとっては、アーノルド坊やの歌のおかげてシティコネクションの方が馴染み深かったりします。
そしてハチミーの三日後に届いたブツ。
梱包を解くと…
キタ―――(゚∀゚)―――― !!ハチミーの前に落札していたパイオニアのTS-X15Ⅱです!
無理やり4WAYにしてあるのが泣かせます。そしてデカいです。重いです。
重要なのがバックイルミ付きな点。
ググってみると、どうやらTS-Xシリーズは「15」を除く「9」以上がイルミ付きらしい。ちなみに「60」は低音以外のスピーカーが自動的にせり上がるという、いかにも80年代らしい無意味なギミックが付いていたりします。
ロンサムの置き型スピーカーは80年代前半の車にはぴったりでも、ニーマルとはちょっと時代がずれる印象。中身が新しく見た目は純正の現状に満足していることもあり、なかなか購入する気になれませんでした。でもイルミ付きとなると話は別。ニーマルでも字光式ナンバーにイルミスピーカーの組み合わせ、けっこう見た記憶あります。
正確なところは不明ですが、ウィキによるとロンサムカーボーイが廃止され、ブランドがカロッツェリアに統一されたのは1986年。そして、おそらくこのTS-X15Ⅱはその最末期のモデル。だとすると、実際にニーマルと発売時期が重なっていることになります。
まあ、当時風にしたいというより、光り物に弱いだけなんですけどね(笑
素材がもろいのか、当時のスピーカーは特に劣化しやすいようです。美品でイルミ付きとなるとかなり入手困難。相場以上の値段だったかもしれませんが、ようやく状態の良いものに出会えて良かったです。
ちなみにイルミ付きで思い出すのが、少し後に発売されたケンウッドのKSC-7070。ブレーキを踏むと緑から赤に変わったり、ウインカーを出すと光が流れたり。道交法改正ですぐに発売中止となったこともあり、これまたかなり希少みたいですね。
ちょっと心配だったのがスペース。TS-X15Ⅱは横幅が約34センチもあります。はたしておさまるのか。
ともかくやってみることに。リアシートを外して、純正スピーカーを外して、配線し直して…
無事つきました(^○^)
ヘッドレストの真後ろとはいきませんが、思ったより間が空いてくれました。大きいのが幸いしてリアボードの穴もうまく塞がってくれました。茶内装との色の違いについても特に違和感ありません。
気になる音のチェック。せっかくなんで最近、再発見してよく聴いている80年代の曲で試してみます。
曲はCMで使われていた、
1、TOKYO GIRL(JOLEEN) 2、Marco Polo(Bob James) 3、Over Night Success(TERI DESARIO)
の3曲です。懐かしいでしょ(笑
1は富士ゼロックス、2はサントリー、3はソニーのCM曲です。このころのソニーのCMは最高だったなあ。トンプソン・ツインズの「ホールド・ミー・ナウ」とかCMで知ったもんなあ。なんでヨン様使ったりとか目茶苦茶な広告戦略とるようになったんだろ。ゼロックスの写楽、持ってたけどほとんど役に立たないという(笑
さて、音は予想通りシャカシャカしてます(笑。低音も弱いです。でも耐えられないレベルじゃありません。グライコの調整次第でかなりマシになります。懐かしい感じもGOOD!むしろ大音量でウーハーが壊れないかとハラハラするのが一番の難点だったりします(笑
そして気になるイルミですが…
光量は少ないものの、ちゃんとまんべんなく光が行き渡っています(^○^)。これならLED化しなくてもよさそうです。
350ルクス?以下であれば道交法にも引っかからないとか。
地元の商店街にて。周りが明るすぎてあまり分かりませんが、暗闇ではかなり目立ちます。心なしか後ろの車との距離が開いたような…
高い買い物でしたが大満足。こうなると字光式にしたくなってきたなあ(笑
ハチマルミーティングへ [車]
久々の旧車イベント [車]
久々にソアラと戯れた日曜日。
いつもはいつ壊れるかとハラハラさせる存在でしかないサンルーフは、太陽の恵みがいかに尊いものであるかを再認識させてくれました。
やや排ガスくさい東京の風もなかなかどうして。
マスタングが雨でほとんどオープンにできなかったので、なおのことうれしかった。
うん、おまえはマスタングにもまったく引けをとってない。
無心で走り、ここが所沢であることに気がついて、ふと思い出したのが旧車イベントのこと。そういえば毎年この辺りでやってたよなあ。
調べたら、ちょうどところざわ自動車学校という所で所沢クラシックカーフェスティバルというイベントを開催していました。さっそく突撃。
手作り感のあるイベントで、家族連れが多く、いろんな車を見て喜ぶ子供の姿がほほえましい。
フリマもなかなか充実していました。ソアラの部品は…ないか。
一般的な旧車イベントとは違い、よく走れるなあと思うような程度の車がたくさん。それでも何台かは驚くほどきれいでした。
筆頭がこのマークⅡ。ケタを見誤ってなければ3万4000キロのはず。これは本当にきれいかった。
ケンメリと並び、米国デザインの模倣?に走っていた70年代日本車の代表格、といえるでしょうか。
チェイサーとはグリル形状が違いますね。前期か後期かはよく分かりませんが。
それにしても、何でブタ目なんだろう。フロントがブタの顔に似てるっていうけど、ブタケツローレルと違って全くそう見えないんだが。
なのに卓抜なネーミングと感じるのがこれまた不思議。
マークⅡとともにすこぶる状態がよかったのがこのDR30。オールペンなのかな?サイドステッカーもどことなく違う感じ。
黄色のフォグランプをつけているところにセンスを感じます。
DRに乗るならホイールはG7にしたいところだけど、このアドバンやインパルのように、より80年代らしいものをチョイスするのもいいですね。
このレパードも新車みたいでした。何でだろう、ソアラよりシャープでスポーティーな印象なのに、高級でもあるんだよなあ。
ボディーカラーにひかれたセドリック。130型系でよかったっけ。
オリジナルペイントではないのでしょうが、深みのある色にうっとり。ホイールを変えているせいか、当時のどことなくオンボロなイメージとは違って上品な印象です。
これは430セドリック、ではなくて十字グリルなのでY30グロリア。たぶん…。前期のハードトップだと思う。たぶん…。昔はきちんと区別できたんだけどなあ。
車に夢中だったのが70年代後半~80年代前半だったので、一番なじみのある世代です。
ちなみに隣にいるパトカーと警官、本物ではありません。その隣にはジャパンのパトカーも。たぶんあれです。警官の方は何度も撮影を求められて大忙しの様子でした。
チェリー。初代の2ドアクーペですね。これは懐かしい。子供の頃よく見たなあ。
とにかくリアが印象的。70年代の日産のクーペはチェリーといい、2代目シルビアといい、子供でも変だと思うくらいリアのデザインが奇抜でした。
へんてこりんで正統とはとてもいえないデザインも、旧車となり、希少性が増した今ではチャームポイント。オンリーワンであることがいかに大切かを改めて教えてくれます。冒険心は認めるけど、デザイン的にははっきり言って受け入れがたいbBやジュークもそんな存在になるのかな。
このイベントはカローラやサニー、コロナといった大衆車が多い点が素晴らしかった。その中で、最も気に入ったのがこの初代シビック。自宅近くをたまに極上車が走っているのですが、発見するたびに食い入るように見つめてしまいます。もし70年代車のMVPを選ぶなら間違いなく候補に入ります。
この絶妙なサイズ感やパッケージングがたまりません。オデッセイとフィットを成功させた代わりにシビックを失いつつあるホンダよ、それでいいのか?
そういえば、子供の頃はこの車を見るたびにタヌキやアライグマっぽいと感じたものですが、渾名にはなっていませんね。そう思っていたの自分だけなのかな?あるいはブタ目やブタケツと違ってヤン車じゃないからかな?だとすればブタ目というネーミングはヤンキー文化に通じているのかもしれません。この辺を深く掘り下げると面白い事実が浮かび上がるかも。
当日はおばあちゃんも2台いたけど、さすがに何度も取り上げたので割愛。いずれ自分で買って嫌というほど取り上げるつもりです。
旧車イベントはしばらくぶりだったので大満足。
11月初めにはハチマルミーティングがありますね。今年こそ、今年こそは。
楽園へ・その4 [旅の記録]
夢のようなハワイ旅行もあっという間に最終日。やっぱり時の刻みは自分だけのものじゃないんですね。。。
今日もアラモへ。3日連続なので従業員のみなさんとはすっかり親しくなりました。
相棒はクライスラーのダッジ・ジャーニー。どうしても四駆がよかったのです。
見た目、乗り心地ともごく普通。燃費が比較的良い以外、特筆すべきことはありません。
前から乗りたかったこのクライスラー・ジープも同クラスですが、後述する理由で後部座席が狭いのは避けたかったため選択せず。一方、ジープにはロングボディがあるし、乗りたい四駆なら他にグランドチェロキーもあったけど、これもいろいろ考えてコンパクトSUVの運転しやすさを優先。でも結局は大きくても問題なく、中途半端になってしまいました。レンタカー選びでは反省点の多い旅だったなあ。
ちなみに車を3回借りたからといって、その分だけ全日空のボーナスマイルがつくわけではなく、あくまで1回のフライトに付随する計算です。
今日はナビを借りました。ガーミン製。11ドルぐらいだったかな。操作は簡単で日本語にも対応しています。が、道がシンプルなここでは意味がありませんでした。あくまで念のため借りたということで。
さて、足を用意したところで最大の目的を果たしに行くとします。目的地はマウナ・ケアです。
マウナ・ケアは高さ約4200メートルと富士山をはるかにしのぎ、海底からの高さに至っては1万メートルもある世界一高い山でありながら、ほぼ山頂まで車で登れる極めて珍しい存在です。山頂は空気が澄み、晴天率が高いなどの理由から天文台銀座となっていて、日本のすばる望遠鏡もあります。その山頂まで車で登ってみたい。
その前に今日もいったんホテルへ戻って仮眠。
宿泊先の「コナ・コースト・リゾート」はカイルア・コナの南の外れにあります。カイルア・コナは海沿いを「アリイ・ドライブ」という通りが南北に走っていて、ちょうどホテルの付近までが格好のドライブコースになっています。
小さい町ながら雰囲気あります。周辺にはショッピングモールもいくつかあるので不便はありません。深夜に戻ってばかりでレストランを使えなかったなか、ウォルマートが遅くに開いているのはとてもありがたかった。もっともせっかくの立派なキッチンをあまり使わず、ランチョンミートを乗せたフランスパンとかそんなのばっかりでしたが、それはそれでうまし。
iPodが使えない代わりに、車中は一人アカペラカラオケボックスへと変貌。選曲したのはここで百万回ぐらい歌われたであろう「南の島のハメハメハ大王」。「メトロポリタン美術館」のおまけつきです(笑
車を停め、海に降りてみました。
目的外でないがしろにしてきた海ですが、この眺めを前にちょっと後悔。やっぱ海はいいなあ~
ここでもパノラマ(↑↑をクリック)
さらにHDRアートで。
早朝で、これでもけっこうありふれた場所なのでほとんど人はいません。アグネス・ラムのような女性がいればもっといいんだけど(笑
ハワイ島には白砂の美しいビーチもたくさんあります。ただ、美しいビーチを求めるだけなら個人的には沖縄の慶良間諸島がおすすめ。経済的ですし。ハワイのすばらしさはあらゆる自然やアクティビティがあって、どれもが高いレベルにある点ではないでしょうか。ひと通り楽しむなら2週間はほしいところです。
しばし仮眠した後、予定通り寝坊して(笑、午後3時にようやく出発。
マウナ・ケアへのルートはご覧の通り。まずは東北に針路をとり190号線をひた走ります。
数十キロを走った後、途中で右に大きく折れ、「サドルロード」と呼ばれる200号線へ。
事前に調べたところでは、このサドルロードから先が難敵。アップダウンが激しい上にデコボコが多く、道幅が狭い箇所もあるようです。それに街灯がないので霧や雨で見えないことも多く、夜はかなり危険そう。前日にヒロからコナへ向かう途中で立ち寄ったガソリンスタンドのおばさんも、この道で帰るのは危険だからやめた方がいいと言っていました。
そのうえレンタカーの保険は適用されないみたい。ハーパーという会社だけは適用されるようですが、全額補償ではありません。このためたいていのガイドブックは山頂にはツアーで行くよう推奨しています。ざっとネットを調べた限りでも自分で登った方はあまり見当たりませんでした。
でもそこはツアー嫌いとしても簡単には譲れません。難しいか実地で確かめてみようというわけです。
そのサドルロード。
いざ走ってみると、拍子抜けするほど問題ありませんでした。。。
サドルロードはここ2、3年でかなり整備され、未舗装区間はほぼゼロ。コナから向かう場合、確かに最初のうちはこんな感じに道が小刻みにうねっていて、対向車とすれ違いにくい箇所も数カ所ありますが、よほど飛ばさない限り事故ることはないはず。
むしろ牧場の牛や馬が草を食むそばを通ったりしてすごく楽しい。後半部分に至っては、まるで完成したての高速道路みたいで楽チンでした。街灯がない点も、中央線に沿って反射板が短い間隔で取り付けられているので大丈夫。
ただし、こんな風に標高が変わっていきなり濃霧に包まれたり、激しい雨に見舞われる可能性は大いにあるので用心するに越したことはありません。くれぐれも安全運転を。
サドルロードを左に折れ、登っていくにつれて雲が降りてきました。出発から約1時間半。標高2800メートルの場所にあるオニヅカ・ビジター・センターに到着です。ここから30分ほど登れば山頂に着きます。
その前に1時間ほど休憩。高山病にならないよう体をならします。
ビジター・センターには黒点を観測できるセレストロンが置かれ、みやげ物もかなり充実しています。おみやげの中にはフリースやブランケットもあるので、日本から防寒用の服を持参するのが面倒ならここで買うのも手かと。
さてトイレをすませ、いよいよ山頂目指して出発。ここからは未舗装路です。
つづら折りの道は聞いていた通りでこぼこで滑りやすく、谷側の傾斜はかなり急です。道幅はわりかし広いとはいえ、対向車とすれ違うたびに手が緊張で汗ばんできます。ただ平常心を保ち、景色に見とれたり、無理に写真を撮ろうとしなければ問題ないはず。
むしろ要注意なのは帰りです。下りはスピードが出やすい上、ようやく終わったと思った瞬間、いきなりビジター・センターが視界に飛び込んでくるので、運転を誤れば大事故になりかねません。ギヤはローに入れ、つねにブレーキを踏みながら慎重に降りましょう。なるべくならツアーの車につき従った方がいいです。
おそらく左が正式な山頂。人が写っているように、ここから歩いて行けるようです。右奥の山はマウナ・ロア。これも大きい山です。
気になる寒さは、上はTシャツとトレーナー、フリースにネックウォーマー、下はスウェットと股引で何とかなりました。日本から持参した携帯カイロも大いに役立ちました。ネックウォーマーはあいかわらずどっちが前か分かりません。。。
もちろんダウンジャケットを着込むなど、本格的な防寒対策を施した方がいいのはいうまでもありません。ツアーの参加費は150ドル以上する一方、防寒着が支給され、お弁当も出るので、無理に自力で行く必要はないと思います。
一人で来るにしても、長時間見たいならせめてダウンジャケットは持参した方がいいです。当方もモンクレールを同伴したかったのに、所有者の自分以上に着ている山の神に汚れるからと拒否されてしまいました。。。
寒さよりきつかったのは高山病。アレルギー持ちで普段から頭痛と格闘しているので心配ないと思っていたら、脳が腫れたような感覚になり、足下もふらつきがち。酸素が欠乏して息もかなり切れやすい。けっこう危うかったかもしれません。個人差があるので何とも言えませんが、これも一人で行くことをおすすめしない理由です。
すばる望遠鏡は事前にネット上で予約すれば見学できますが、唯一空いていた時間が午後1時からと早く、その時間から夕方までいると高山病になりそうだったので断念。もうちょっと遅い時間は案内してないのかな?
日が暮れて暗くなってきました。空のグラデーションが色鮮やか。やっぱ山はいいなあ(笑
この日は晴れてはいたものの、少しかすんでいて、月も煌煌と輝いていたので星は思ったほど見えません。月の入りは午前3時台と遅く、早々にあきらめようかと思いました。でもせっかく来たし、明日は帰国なので粘りたい。そこで月が沈むまでしばらく車中で仮眠することにしました。後部座席の広さを重視したのはこうした事態を見越してのことだったのです。頭イイ~。
もっとも、寒さをしのぐ方法は何も考えてきませんでしたが(笑
エンジンをかけるわけはいかず、毛布もないので寒くてなかなか寝つけない。寝てもすぐに起きてしまう。よく考えればホテルから毛布を持参すれば良かったんだよな。頭ワリィ~。ここも十分標高が高いので、起きるたびに偏頭痛がします。
ビジター・センターが開いているのは10時まで。この時間を過ぎると人が急にいなくなり、辺りは真っ暗になります。そんな中を午前4時近くまで過ごしましたよ。ホテルよりは怖くなかったりして(笑
結論を言うと、これだけ待った甲斐なく、月が沈んでからも星の数は増えませんでした。それでも日本では鹿児島以南でしか見られないエリダヌス座のアケルナルや、前にこのブログでも取り上げたりゅうこつ座のカノ―プスが再び見られただけでも大満足。もしかしたらそれより南にあるマゼラン雲まで見えていたかも。
それに、最大の目的も無事果たすことができました。
なかなか寝つけず、寒さに震えるなか、おみやげとともにビジター・センターで買ったのは、カップラーメン。この施設には建物の外にカップ麺を食べたり、コーヒーを飲むためのお湯が出る蛇口が備え付けられていて、無料で使えるようになっています。いきなり注いだせいか、ちょっとぬるかったけど、このカップラーメンがどんなにうまかったことか!
キラウエアを見学したり、マウナ・ケアの山頂に登ったり、満天の星を眺めたりすること以上の目的が、ここで星を眺めながらカップヌードルを食べることだったりしたのです。
味オンチだし、グルメでもありません。でも最高に贅沢な晩餐を楽しむ方法は知っているつもりです。