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再び南へ・その1 [旅の記録]

 豪州旅行の次のチャンスが巡ってきたのは昨年11月。ちょっと遅めの夏休みです(エヘッ

 てか、遅めどころじゃない(笑

  さて、LCCで豪州へ飛んだ分、全日空のマイルを温存できたので、今回はかなり遠くまで行けます。この間、南ア、UAE、フランス、香港と海外出張のチャンスをことごとく逸したせいもあり、再び面白い場所はないかと暇を見つけては世界地図とにらめっこ。

 ただ、まとまった休みといっても最大9日間なので、いざ候補をピックアップしようとするとやっぱり選択肢が少ない。できれば南米のクスコやアタカマ砂漠、ウユニ塩湖に行きたいけれど、これは完全に不可能。ラサからエベレストを経由してカトマンズに抜けるルートも10日はないと厳しいもよう。やはり行きそびれていたイランも、ビザを取得する時間が足りなかったため断念。あれやこれやで最後まで候補に残ったのが北欧とニュージーランドでした。実はこの両地域、全日空のマイルだとサーチャージ代がかかりません。これ豆知識ね。

 正直言って、若いころは、というか今もさして興味のない場所ですが、それでも何か面白いことがあるやろと気を取り直し、思案の結果、NZを選択。北欧の寒さを避けたかったのと、豪州で見そびれたマゼラン雲を見られると思ったのが決め手となりました。豪州より南緯が高いNZならマゼラン雲や南十字星は一晩中沈まないので、よほど運が悪くない限り見られるはず。

 さて、午前便で成田を飛び立ち西へ。すると首都圏が視界に入ってきました。

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 北東方面から撮影した東京都心。中央の大きな森のように見えるのが皇居、その右下にある白い建物は東京ドームです。真ん中右はじには新宿副都心も見えます。

 普段は埋もれているので意識しませんが、改めて巨大さに圧倒されます。羽田到着時に見られる夜景はもっとすごいです。いかんせん街が大きすぎて都庁やスカイツリーからですら一枚の写真に収まり切らないのが本当に残念。ネットにアップされている写真もほとんどが部分にすぎないですしね。 

 と、ここでおかしいと気づかれた方はさすが!

 実は当方が乗ったのは直行便ではなく上海行き。直前だったので往路は直行便を確保できず、経由せざるを得なかったのです。とはいえ、後述するように、上海にも行きたい理由があったので結果オーライ。

 それにしてもマイル枠少なすぎ。それにJCBのポイントをマイルへ変換する際の手数料がいつの間にか5000円と2倍に。その年なら何度でも変換できるとはいえ、どんどんダメになっていっている気がします。

 ちなみに、オセアニアではJCBがほとんど使えません。今回は直前でアコムのマスターカードを作ってことなきを得たものの、全日空JCBカード1枚で済ませている当方にとって不便なことこの上ない。大半のルートを経験したことだし、そろそろマスターかビザに鞍替えしよっかな。

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 成田→上海便は太平洋ベルトの北側をなぞるように飛ぶので、左側の窓際に陣取れば京都、岡山、広島、北九州と見られてかなりおすすめ。首都圏の通過直後に富士山も拝めます。雪をいただいた富士山は本当に美しい。日本人でよかったと心から思える瞬間です。

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 所要3時間半で上海国際空港に到着。ここで1泊する予定だったので、トランスラピッド(マグレブ)で市内へ。上海には5、6回来ていますが、リニアは初めて。

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 乗り心地はTGVよりはマシかな。300キロオーバーだとやっぱ速いね。値段が高すぎるせいか、ほぼ一人で車両を独占できました。一方、これが鳴り物入りで登場した乗り物かというくらい内装がショボイ…。運用面も含め、新幹線のすごさを再認識。

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 個人で上海に行く際には外灘(バンド)の裏手に宿をとります。再開発を重ねてきた上海の中でも、この辺りは町並み保存地区に指定されているらしく、昔ながらの建物がわりかし残っていて、租界の雰囲気を堪能できます。中心部なのに薄暗くて人が少なく、ゴーストタウンのようですが。

 写真は租界行政を担っていた工部局があった建物。何だかエントランスがしょぼくなってる…以前はもっと立派だったと思うんだけど。木が邪魔だし。ホテルはこのすぐ近くにあり、設備が整っていて値段も安かったので、ネットがつながりにくい点以外はまずまず満足できました。

 オールド上海と呼ばれる一帯はさほど広くないので今回も歩きます。この時期の上海は陽が暮れるのが早いため、この日はバンド周辺をブラブラする程度にとどめます。

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 前に書いたように、初めて中国を訪れたのが1993年。当時のバンドは堤防すらまともに整備されていませんでした。今の整った景観は当時を知る者としてかなり違和感あります。

 最後に上海へ来た10年前よりさらに発展した様子。もっとも気のせいか、この国独自の悪趣味が頭をもたげ始めている気が…。ろくにウォーターフロントを活用できない東京や大阪よりはマシかもしれませんけど。

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  町並みにもどことなく違和感が。全体的に舗道などのインフラが古びてきている印象。再開発がスタートして30年も経っていないのに。コンクリートの質が悪くて劣化しやすいのか、東京から来たので単にそう見えただけなのか…。あまりにも急速に膨張してきたので一段落といったところなのでしょうか。それともやっぱりバブルが弾けつつあるのかなあ。

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 ファミマでは330ミリリットルの缶コーラが2・8元(約55円)。日本だと100円を切る500ミリリットル缶もあるので、所得の差を考えれば安いとはいえません。驚いたのが空港までのタクシー代。手持ちの現金では足りず、運転手に待ってもらって空港内で両替することに。

 外灘を北に進むと外白渡橋という橋があります。昔ガーデンブリッジと呼ばれ、日中戦争の際には多くの避難民が行き交った由緒ある橋です。

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 橋の北詰には右手にロシア大使館、左手にブロードウェイマンション(百老匯大廈)があります。1934年完成のブロードウェイマンションは高さ78メートル。かつてアジアで最も高く、児玉機関の本拠地にもなった建物です。魔都上海と聞くと、この鳥が翼を広げたような奇怪な建物を真っ先に思い浮かべます。

 2日目は外白渡橋の北側一帯を歩きます。


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