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心理学的アプローチを試みた [車]

 もう5月下旬ですか。いやはや、いつもながら本当に早い。

 4月あたまに勤務場所が変わって以来、ほぼ息継ぎなしで働いてきました。黄金週間までもてばまとまった休みの効果で多少は疲労が抜けるかと思いきや、貴重な4連休は飛び石で出勤。それ自体は珍しくとも何ともないのですが、あいにく慢性疲労が甚だしくなっていたタイミングだったので、いつも以上に難渋しました。

 労働基準監督署なんて存在しないも同然で、週40時間勤務なんて夢のまた夢。そもそも定時という概念自体なきに等しく、残業しているという自覚もなし。仕事が片付いたから早めに帰るなんてまずありえない。

 そんなシビアな世界なのに、アトピー性皮膚炎と慢性疲労症候群という、厄介きわまりない病気を抱えつつ働くのは自殺行為かもしれません。

 なのにこうしてしがみついているところをみると、少しはプライドというか、意地があるのかな。もともとけっこう負けず嫌いな性格なので、病気になったことでなおさらのこと自らを叱咤し、半ばヤケになりながら立ち向かってきたように思います。

 それと自分が率先して頑張ることで、同じ病気で苦しむ方を少しでも力づけたいとの思いもあります。ハードな点を除けば楽しいし。もしかしたら心理学で言うセリグマンの学習性無力感みたいなもので、単に受け身的に厳しい状況を受け入れてしまっているだけなのかもしれませんが。。。

 もちろん、きついなら無理せず休むべきだし、生活に困らないなら働かなくていい。こういう生き方、間違っても人にはすすめません。

 ただ、こういう命をすり減らすような生き方をしていると、蓄積したダメージの大きさと反比例して、些細なことに大きな喜びを感じられるという、意外な効用もあるんですよね。ようやくたどり着いた週末にたまたま体調が良く、ソアラで出かけでもするとものすごくうれしいんだな、これが。

 この喜びだけで遮二無二働いてきて良かったと心から思い、俄然やる気が沸いてきます。単に一種の逃避という適応機制なのかもしれませんが、それでもいいです。

 あるいはこれって、中年の危機が関連した行動なのか。。。

 さて、先週の土曜日は珍しく体調が良かったので、そんな喜びに浸るためプチ遠出をしてきました。本当は良いといえるほどではなく、出費を抑えたい山の神に「やめときなよ~」と制止された途端、ブーメラン効果で家を飛び出したりして(笑

 お目当ては毎年恒例のノスタルジックカーショー。旧車イベントは久しぶりなのでいつも以上にテンションが上がります。

 今回の会場は東京ビッグサイトではなく、同じお台場にある青海の特設会場。正月のニューイヤーミーティングと同じ場所ですね。屋外の方が太陽光の下で見られる点ではいいのかもしれません。この時期なら多少暑いくらいで過ごしやすいし。

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 ただし、最寄りの駐車場は×。駐車場代が何時間停めても1日1500円。関係者でもない限り停めるのはせいぜい3時間でしょう。入場料といっしょって、いくらなんでも高すぎる。ぜひ改善してもらいたい。
 
 会場に入り、目玉の一つであるバットモービルをしばし眺めた後、左手にあったキャステルさんのブースへ。ちなみに日曜日はウルトラ警備隊の「ポインター号」が展示されていたようです。

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 ミウラが2台にディノにフェラーリ365GT…あいかわらず豪華だわ。この黄色いストラトス、いつぞやご紹介したドンガラとは別物みたい。

 スーパーカーブームのころは格下の印象があったこの車も、今だと3000万円ぐらいするとか。希少性と個性的なデザインがカーマニアの心をくすぐるんですかねえ。

 そういえば一昨年ぐらいだったか、ストラトスが復活するというニュースがありました。現代風にアレンジされていて、質感が高いとはいい難いデザインの欠点をうまく修正している印象を受けました。残念ながらフェラーリ430がベースで、1億円という、とうてい庶民が買えない値段でしたけど。そういえばアタカエンジニアリングのレプリカ、まだ売ってるのかな?こちらは本物に忠実に作られていて、値段も700万円ぐらいと比較的手ごろだった記憶が。

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 旧車イベントなのに現代のスーパーカーが多かったのはなぜ?スウェーデンのケーニッグゼグ・CCRで良かったっけ?初めて生で見ました。確か4000万円ぐらいの車だったと思います。

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 ライトの形や塗装の質など個人的にイマイチな部分もありますが、横からの眺めはずんぐりむっくりながら、なかなかバランスのとれたいい形をしています。

 それにしても我ながらデザインにこだわるというか、それ以外にはさして興味がなかったりして。内なるリビドーが転換してデザインに目を向けさせているのでしょうか?確かに性的欲求、めっきりなくなったし(笑

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 ランボ軍団。現代のスーパーカーにはあんまり興味がないので、いまだにムルシェとガヤルドの区別がつかなかったり…

 ただ、往年の輝きをあとかたもなく失った(と個人的に思っている)フェラーリに比べると、ランボの方がデザインレベルははるかに上。ビビッドでカラフルな色もこのモダンなデザインならマッチしますね。

 それにしても、どれもこれも派手な色か、ステッカー貼りまくり。そうするのが流行りなんでしょうか?かえって元の良さが失われてしまう気が…

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 当ブログの初顔、フィアットX1/9。角張ったデザインなら初代MR2の方が好みですが、コンパクトスポーツ大好き人間としては見逃せるはずがなく、モノマニーな自分が出現したりします。

 そういえばマツダとフィアットが提携し、マツダがロードスターを供給するなんて話が出ています。もしかするとこの車を復活させるのかな。X1/9は量産型ミッドシップスポーツの元祖的存在で、FRになるとキャラクターが変わってしまうのでそれはないか、と思っていたら、どうやらアルファロメオブランドでの発売のようですね。いずれにせよ、本家のデザインに食指が動かない自分としては期待大です。

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 今回は日本車が少なかったのがちょっと残念。その中にあって外車に負けじと光輝いていたのがこのセリカXX。同世代の方なら「よろしくメカドック」を思い浮かべるはず。

 80年代前半の車って、それ以前の車以上に見かけない印象があります。旧車というには新しく、貴重な感じがしない上に、防サビが不完全なので、かえって消えてしまっているのかな?この車もめっきり見なくなりました。

 スーパーカーブームとともに当方を車の虜にさせたのが「よろしくメカドック」だった関係で、この時期の車には特に思い入れがあります。初代ソアラ、R30スカイライン、S130フェアレディZ、S110シルビア/ガゼール、どれも大好き。XXは内外装がスポーツカーらしくない点が残念とはいえ、もちろんキライじゃない。

 シートに汚れはほとんどなく、ボディーもオールペンした気配こそあるものの、目立ったキズはなし。走行は10万8799㌔で、車体価格は110万円ぐらいだったでしょうか。売約済みとのことですが、買った人はかなりいい買物をしたんじゃないでしょうか。

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 日本車をもう一台。84年式の7代目コロナです。XX以上に状態良さそうでした。走行8万5000㌔で75万円。時期が重なるだけに、初代のレパードやソアラとどことなくテイストが似てますね。

 
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 ポルシェ550のキットカー、ベック550。キライではないけど同じポルシェのレプリカなら356スピードスターの方がいいかな。

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 人間は歳を食うと何かと保守的になるはずなのに、自分の場合は例外のようで…年々過激というか、とんがった車への憧れが強まっている気がします。

 その代表がコブラ。いいなあ…。ワイルドで、スポーティーで、エロティックとくれば欲しくないわけがない!

 でも今回の最優秀賞は隣の車だったりして…

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 それがこのシェルビー・デイトナ。1960年代に6台だけ生産されたシェルビーのレーシングカーです。本物は5000万円以上するといわれているので完全に視界外ですが、レプリカが幾種類かあって、600万~700万円ぐらいあれば何とか手に入るみたい。ただし内装はスパルタンそのもの。個人的には内装がきちんとした1000万円ぐらいのやつが欲しいです。この個体は1000万円バージョンみたいでした。

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 リアの緩やかな傾斜と、バッサリ切られた尻切れのいわゆるコーダトロンカが最高!フェラーリの250GTOより好きかも。大きさはもうワンサイズ小さくしてほしい。

 キットカーやレプリカってちゃちすぎて買えない印象がありましたが、こうしてじっくり見てみるとかなりいいですね。ラベリングはいけませんね。これ以外にフォードGT40のやつもいい。あとはもうちょっと値段がこなれてくれれば…

 でも高くて買えないからってあきらめてはいけません。ひたすら「お前なら手に入れられる!」と心の中で念じましょう。そうすればピグマリオン効果で買えるかもしれません。買えなくとも、空に向かって「ほしいぃぃぃぃ!」と叫ぶだけでカタルシスが得られ、精神衛生的にプラスです。

 いや~、いつも以上の満腹感。さて、心理学の勉強し直すとすっか~
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