真実の愛 [お気に入り]
最近-。
愛おしくて仕方がないんです。
山の神?
いやいや。
ソアラ?
確かにそれはそうなんですが、別の話です。
違う種類の愛とでも申しませうか。禁断の愛、あるいは背徳という言葉がふさわしいかもしれません。
その狂おしく愛おしい相手とは…
…エル
えっ、聞こえない?
…
…
…それはヒキガエル、です。
ちょっとそこの方、後ずさりしないように!
だってかわいくて仕方ないんだからしょうがないじゃん(おっ、開き直った)
最寄りのバス停と自宅の間に小さな公園があり、その脇道を通るとたまに会えるのです。13,4センチほどのグラマーなヒッキーちゃんに。
ヒキガエルは夜行性で、どうやら夜になるとエサを求めて周辺を徘徊している様子。道路脇で身動きひとつぜず月を眺めているヒッキーちゃん、凛としていて素敵(ポッ)。
先日ラブレターを渡そうと近寄ったら慌てて逃げ出し、高さ10センチほどの段差をよじのぼろうと必死でドタバタ。その一所懸命さがまたかわいくて…
どうやら当方は嫌われているようなので遠くから見守ることしかできません。ああ切ない…
この道、けっこう危ないんですよ。細いので車は通れませんが、人通りは多めで自転車の往来もわりと頻繁。かくいう当方も危うく踏みかけたことがあります(汗
同じ個体なのか不明ですが、1カ月ほど前の雨の夜には別の道に出没したらしく、自宅に帰り着くなり私の深~い「カエル愛」を知っている情報工作員の山の神から「さっきそこで見たよ」と報告が。その道は車が通れるのでこれは危ない。面倒くさがる情報工作員を無理やり帯同し、土砂降りのなか慌てて救出に向かいました。大阪出張から帰ったばかりでかなり疲れていたのですが、どちらが大事かは言うまでもありません。ちなみに現場にはもうおりませんでした。大丈夫だったのかな。
愛というものは時に人を狂わせ、ノイローゼ状態に追いやるものです。当方もヒッキーちゃんと会いたいがために、一番出会える確率が高い時間に帰ろうと、超人的なスピードでたまった仕事を片づけたり、逆に珍しく仕事が早く終わったのにオフィスに居残ったことも。
どこからか「コイツ変態や」などという、失敬きわまりない言葉が聞こえてきますが、まあいいでしょう。ヒッキーちゃんの魅力が分からないとはなんてかわいそう…。ぜひともこのブログ(http://toadlife.blog53.fc2.com/)をご覧になり、考えを改めていただきたいものです。
ただ、そう思われる気持ちも当方には理解できます。実は最近まで大がつくほどカエルが嫌いだったのです。中学生のころ、学校までチャリで通う際に農道脇の道路を通る必要がありました。その道路には台風が通った翌朝になるときまって何匹かのでっかいウシガエルさんが裏返しになっていて…。あ~震えが。
ヒキガエルを初めて見たのは上京してすぐ、自宅近くでのことでした。大都会にきてカエルを見ずに済むとほっとしていたのに、いきなり大きいのが路上のど真ん中にデーンと鎮座。不意討ちに心臓が止まりそうなほど驚きました(*ヒキガエルは東京でよく見られるカエルなのです)。迂回して帰ったのは言うまでもありません。
それがこれほどまでに愛おしくなるとは。不思議なものです。「キライキライモスキノウチ」ということでしょうか(いまだにヌルヌルしたウッシーさんはちと苦手ですが…)
この1、2カ月間にYOUTUBEでカエルの映像のアクセスが飛躍的に増えたとすれば、犯人はこのワタクシであります(笑
いやね、確かにグロいかもしれませんけど、カエルとひと口に言っても我がヒッキーちゃんやウッシーさんほどグロくない方々もいらっしゃるんですよ。彼らがまたすっごく魅力的で。
ここではちょっと心臓に良くないヒッキーちゃんやウッシーさんはやめといて、ユニークなカエルを2匹だけ、紹介しておきます(いっぱい撮り貯めしているのでいつの間にか増えているかもしれませんが…)
これは確かトマトガエルのうちのサビトマトガエル。アカトマトガエルだったかな。いずれにせよマダガスカル島の固有種。この美しさ、生命の神秘としかいいようがありません。
この子は南米に住むピパピパ。車に轢かれたわけじゃありませんのであしからず。
ちなみにピパピパにはメスが背中でオタマジャクシを育て、成体になってから背中の皮膚をつき破って出てくるという、信じられない生態をした仲間もいます。ぜひYOUTUBEでご覧になってください。
ただし、動画を見せた人の大半は「グロっ!」の一言で片付けてしまいました。会社の後輩クンもその一人。彼は最近、仕事でグングン成長しているので、先輩の威厳はほとんど地に落ちきっちょります。
さて、そんな当方の心をつかんで放さないカエルたちですが、最近はそのおかげでちょっとブルーな日が続いています。
寒さに弱いヒッキーちゃん、この時期になるといなくなってしまうのです。まだ冬眠シーズンではありませんが、おそらく土に体を埋めるか、ブロックの隙間などに身を隠して寒さをしのいでいることと思われます。
東京では3月ごろになると「カエル合戦」が始まるので、それまで「逢瀬」はお預け。ここはぐっと我慢です。来年のカエル合戦は必ず見学に行こうと思っています。ああ待ち遠しい。
ね、ここまで読んだらアナタもカエルが大好きになったでしょ?
なったよね?
てか、なりなさい!
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